料理研究家 濱田美里

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2014年9月『おうちで作る中華料理』

2015.02.14 │ いままでのメニュー

テーマ『おうちで作る中華料理』

・豚の角煮
・トマトと卵の炒め物
・青菜炒め
・ゆでピーマンとじゃこのサラダ
・中華粥
・ごま団子

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豚の角煮はもう日本料理のようになっていますが、
もともとは中国の東垉肉(トンポーロー)という料理が起源と言われています。
入れるお酒の種類を変えれば、沖縄(泡盛ですね)のラフテーになったり、
鹿児島(いも焼酎です)のとんこつのようになったり。
料理が伝わってきた道筋が感じられて面白いですね。
今回は、家庭でもっとも早く作れて、こっくりおいしいけど胃もたれしない、
角煮の作り方をお教えしました。
バラ肉1キロくらい煮てもあっという間になくなっちゃうし、
冷凍もききますから、まとめて作って下さいねー。

トマトと卵の炒め物は、じつは私の大好物です。
中華料理のお店でもつい注文してしまいますが、
あちらではごくごく普通の家庭料理で、
私が中医学の学校に通っていた時も、
台湾人のクラスメートが、「うちの味よー」と一番に教えてくれた料理でした。
トマトと卵という単純な材料で作る炒め物なので、
その家庭ごとの味があり、作り方があります。
トマトというのは、火を入れるとどうしても水分が出ますし、
それを卵と合わせなくてはいけないのですから、意外と奥が深い。
どうやったら水っぽくならず、トマトと卵のおいしさを最大限に引き出せるか。
トマトは加熱して甘みやうまみをアップさせたいし、
卵はふんわり仕上げたい。
そのための順番は?最適な調味料は?
ここのところを、何度も何度も試作して比べ、失敗のないレシピを作りました。

クウシンサイの炒め物もそう。
お店ではよく見る料理で、とてもシンプルなものですが、
これも家で作るとなると意外と難しいですよね。
クウシンサイって、茎の部分と葉の部分の火の通り方が全く違うし、
味の決め具合も、おっかなびっくりやると、バシッといかない。
なので、こちらも「この通りに作って失敗のないレシピ」を作りました。
おうちでお店のような味が作れると思います。

ゆでピーマンとじゃこのサラダは、何の料理にだって展開できるお総菜。
ふだんの和食にだって、じゃんじゃん作って下さい。
デザートのごま団子も、気楽に自分で作ることができます。

家庭で作る中華料理のいいところは、
材料を自分で選べて、調節ができるからヘルシー、
そして経済的なところだと思います。
おうちでちょっとお店みたいな味が作れたら楽しいですね。
大量の油や化学調味料を使わなくても充分おいしい。
ぜひぜひ何度も作って、自慢料理にして下さいね。

(投稿:美里)

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