2015年2月『濱田美里の郷土料理②栃木篇』
2015.04.02 │ いままでのメニュー
・しもつかれ(鬼おろしという独特な道具を使って大根をおろし、鮭の頭や煎り大豆と一緒に煮る、この時期ならではの郷土料理です。この知恵を使って、おうちでカンタンにできる豚肉バージョンの「美里しもつかれ」のレシピもお教えします)
・かんぴょう汁
・タマネギしゅうまい
・いもフライ
・ぱりぱりゆず大根
・自家製味噌の作り方
郷土料理シリーズ第2弾は栃木でした。
なんといっても栃木ならではの、珍しいお料理は「しもつかれ」でしょう!
初午の時期に作られるこの郷土料理は、「鬼おろし」という道具がなくてははじまりません。
↑これです!
この竹で作られたおろし器を使って、ざくざくと大根、人参をおろします。
それをなんと、鮭の頭や炒り豆と煮るのです。
食べたことない人には全く想像のつかない料理ではありませんか?
「汁物かと思っていました。」
と言う生徒さんもいらっしゃいましたが、煮物ですね。
鮭の頭が、骨から何からすっかりやわらかくなって、すべて食べられますし、
大根や酒粕のおかげで、臭みも感じません。
本当におもしろい、知恵の詰まった料理だと感心します。
ただ、東京では、塩鮭の頭を手に入れること自体が難しいので、
豚肉でできる簡単バージョンのレシピもお渡ししました。
玉ねぎしゅうまいとイモフライは、足利や佐野のお料理で、
今回現地に教わりに行ってきました。
どちらも、一つのお野菜でできるとってもシンプルな料理ですが、
それだけに野菜のおいしさを堪能できるものだと思います。
かんぴょう使いも、名産地栃木ならでは。
乾物ってなんとなく敷居が高いものですが、こんなふうにお味噌汁やおすましにもどんどん使ってください。
ぱりぱりゆず大根は、栃木だけの郷土料理というわけではないのですが、
以前に宇都宮のおばあちゃんを取材した際に教わったもので、
いいお料理だなあ、と心に残っていたのでご紹介しました。
普段の料理にも、おせちやお弁当、またおもてなしにも使えると思います。
この回のおまけは味噌作り。
少量の味噌は、豆さえゆでればあっというまにできてしまいますので、
ぜひお試しを。
(投稿:美里)