料理研究家 濱田美里

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オートミールクッキー

2017.07.07 │ ブログ

今日のおやつはオートミールと甘酒のクッキー

私は職業柄、撮影で同じものを一定期間続けて食べなくてはいけないことがあり、(例えば、タケノコばかりとか、野菜ばかりとか、甘酒ばかりとか、肉ばかりとか、魚ばかりとか)
もちろん仕事以外の食事の時に、バランスはとりますが、その影響はとっても受けるので、
せっかくだから、それぞれの食材による体調、体重、体型、性格の変化はかなり細かく感じるようにしています。
例えば同じくらいの甘さ、形のお菓子でも、バターや砂糖を入れる場合と、それを植物性オイルやメイプルシロップなどに変えたときでは、
続けていくと肉のつき方(=体型)が明らかに変わります。
小麦粉と米粉でもからだは変わるし、テンションの上がり方も変わりますね。
面白いなあと思います。

今はできるだけ、それぞれの食材に偏見を持たないように、差別をしないように、
フラットに食材とつきあっていきたいと思っているので、
悪者扱いされることの多いバターや砂糖も、使うならいいところも活かしてお菓子を作りたいと思うし、
それらを使わないなら、使わないなりの、使わないからこそのおいしさを作り上げたいと思います。

世の中にも自分の中にも流行があって、
最近はグルテンが悪者になることが多く、私自身も小麦粉よりも米粉を使うことの方が増えましたが、
やはり小麦粉にしか出せない味や食感もあります。
(一口に小麦粉と言っても、どこの国のどんな粉なのかによってもずいぶん違いますしね。)
でも、米粉に変えることで、小麦粉以上の出来になることもあり、それがおもしろい。

先日のきな粉のクッキーにはバターを入れています。
それは前の日に本を読んでいて、その中にバターがたっぷり入ったクッキーが出てきて影響をされたから。
急いで作ったので、フープロでジャッ、ジャッと順番に材料を混ぜておしまい。
甘みはてん菜糖、粉はきな粉と米粉です。

今日のクッキーの粉はオートミールと米粉。
あまりバターをとりたい気分ではないので、油はオリーブオイル。
甘みは甘酒にてん菜糖を少々。混ぜて焼くだけの気楽さです。

その時々の気分や体調に合わせて1時間くらいで出来上がるおやつ、
大人が食べてもおいしくて、こどもにも比較的安心に食べさせられて、
できれば気心の知れた人にならあげられるくらいのレベルも目指したい。

テーマで縛ってしまうとはみ出てしまうような、
「ふだんおやつ」のレシピを毎日そんな感じで作っては、楽しんでいます。

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