料理研究家 濱田美里

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冷蔵庫で発酵パン

2017.09.05 │ ブログ

9月になってから神戸はすっかり秋。
夏にはあまりオーブンを使う気になれなかったのですが、
昨晩パンを仕込みたいような気持ちになりました。

実はわたし、自宅のキッチンには、調理スケールはおろか、計量スプーンすら置いておりません。
オフィスでかなりマニアックに研究をしているので、自宅では最低限のものでどんな料理が作れるかなあ、とバランスをとっているんです。
オーブンもデロンギの小さいコンベクションしかありません。
なので、ボウルにコップで粉を適当に2はい入れ(だいたい200gくらいだろう)、きび砂糖をひとつまみ、塩をティスプーンで軽くいっぱい(だいたい4g弱だろう→リーンなパンは2%が基本です)、水適当、で混ぜました。あとは冷蔵庫に白神こだま酵母のドライがあったので、ティスプーンで適当にはかって、ぬるま湯(これも手で適当に温度をはかる。お風呂よりぬるい30℃くらい)に3分くらい浸しておいて、生地に入れてこねるだけ。こねると言っても、1〜2分、ムラがなくなるまで混ぜるだけです。
これを、ホーローの容器(縦型。これがポイント。発酵時に生地がぶつかる壁があるから→だからこねなくてよいのです。)に入れてフタをして野菜室に入れておきます。

今朝起きて、ふたを開けて見てみたら、いい具合に膨らんでいます。
それを適当に分割して、丸めて(国産小麦に白神酵母なのでベンチはとらなくてもいい)、服を着替えたりしている間、あったかい場所(酵素玄米のジャーの上)に置いておいて、オーブンで焼きました。前に本に書いたけど、国産小麦でパンを焼く時は、いきなり高温ではなく、低めの温度から徐々に上げていくと、うまくいきます。今日は最終発酵に大した時間が取れなかったこともあり、その方法。最後に高温にして、計15分くらい焼いたかな。(デロンギは手回しなので、焼き時間も適当)

パンは焼きたてほやほやはおいしくないので(まだ中が落ち着いていないから)、せめて10分くらい置いてから食べましたが、手秤にしては、まあ十分な出来でしたよ。手作りにありがちなイースト臭は全然無くて、香りもよいし、味も悪くない。理想を言えば、もうちょっとだけ最終発酵の時間をとりたかったけど、朝起きたのが遅かったのでねー?
仕込みに10分もかけず、家事の合間にぱぱっと焼く、たまにはこんなパンもいいですね。

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