料理研究家 濱田美里

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目の変化

2018.01.26 │ ブログ

東京にて、お打ち合わせのハシゴ。
次のお約束まで、水道橋で少し時間があるので、
久しぶりに器のお店をのぞく。
広くなった店内で、たくさんの作品を眺めながら、
和食器のあいまいなフォルムを
目が掴みかねていることに驚く。
(イヤ、というわけではなく、戸惑っている感じ)
私、神戸に行って、そんなにも美意識が変わっただろうか。
この違和感は何?
としばらく歩いて気がついた!
ストックホルムでモダンデザインばかり見ていたからだ。
目ってこんなにも影響を受けやすいものなのか、と思うけれど、たぶんそれは、味覚だって、聴覚だって同じ気がする。
西洋の人が和のものをからだで味わうには、
すごく独特なルールというか、
ゆがみのようなものが必要だろう。
逆に、日本人の私が、クラシックの声楽にかなりのめりこんでいた時の
いつまでたってもやはり核心には到達しえない感じも思い出した。

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