料理研究家 濱田美里

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ビーツ

2018.02.07 │ ブログ

ストックホルムでは、できるだけその土地の人がふつうに買っているであろうもの
(つまりスーパーの一番とりやすい位置に売られていて、なおかつ安いもの)
を手に入れて料理するようにしていました。

肉なら牛か豚か羊の塊、鶏はももなら必ず骨付きで、フィレにした胸の方が高価でした。
魚はほとんど絶望的。市場ヘ行けば別ですが、スーパーだとサーモンかシル(にしん)くらい。
野菜や果物は輸入でかなりのものが手に入りますが(なーんでも。すいかだって、トマトだって)、
「SVENSKA(スウェーデンのもの)」と書かれているものは、
玉ねぎ、細めの人参、多種のジャガイモ、セロリアック、パースニップ(白人参)などの根野菜が多かったかな。
だって、あんなに寒いんだもの。
そんな中で、こんなものが売られていました。↓

始めはこれなんだろう、と思ったのだけど、どこヘ行っても大々的に売られていて、しかもすごく安いんです。(一袋200円台くらい)
あーこれ、生のビーツか、と気付くのに3日くらいかかりました。
(ちなみにビーツはゆでて真空にしたものもたくさん売られていました。それはあの鮮やかな赤色でビーツとすぐわかる状態です。どれも有機なのに低価格で、すごく甘く、切ってサラダや付け合わせにするだけでもいけました。)

ビーツってこんなにおいしいものなんだー。
缶詰のアスパラガスしか食べた事ない人が、新鮮なホワイトアスパラを初めて食べたみたいな衝撃で、
私は生ビーツの魅力にすっかりはまってしまいました。
とくにオーブン焼きが最高。それをスープにすると、えも言われぬ味です。
カボチャやサツマイモのような甘みはありつつ、イモの野暮ったさがない。
すごいわ、この野菜。

今月の料理教室では、この生ビーツのポタージュを皆さんにも味わっていただくつもりです。
先日の商店街で、神戸でもビーツが手に入ることがわかって一安心。
東京にいるときは長野産や北海道産をよく目にしていたので、
コトラボでもやろうかなと思ってます。
おったのしみにー!

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