手が作る味
2019.04.09 │ ブログ
春のスイーツレッスンも、残すところ1日となりました。ロールケーキ、ガトーウィークエンド共に、ごく少人数でみっちりとお教えすることで、私自身、気付くことがたくさんありました。
今週末にはコトラボでまた別のケーキをお教えするので、毎日そちらのレシピの調整もひそかに行なっているのですが、数ヶ月前にこのケーキを作った時とはどんどん変わってきています。
私が今回気づいた一番大きなことは、洋菓子の生地というのは、配合を変えなくとも、作り方を変えれば、季節を表すことができる、ということです。デコレーションではなく、生地そのもので。
お一人ずつのおからだの使い方や、卵、バターなどの材料と向き合っているうちに、「食感というものは手から生まれるのだ」ということに改めて気がつきました。 冬のケーキと春のケーキでは舌が求めるものが違っていて、その違ったテクスチュアを私たちの手は作り分けることができる。知識や技術というものはそのために必要なのですね。
抹茶とルビーチョコのケーキ、ぐっと春らしいものになりました。コトラボにご参加の皆さん、楽しみにしていてくださいね。