すごくいい本だった。
ヤマザキマリさんのエッセイ『ヴィオラ母さん』。
まえがきに書かれている通り、
ひとりの女性の強烈に生きる様に触れることで、どこまでも開かれた、風通しの良い気持ちになる。
あの時代に、音楽家という仕事をしながらひとりで小さなマリさんたちを育てるところ、担任の先生との心に染みるやりとりなんか、病院の待合室で読んでいたのに、泣けて困った。
クスッと笑えるエピソードもたくさん。
命のもつ自由を感じられ、
自分自身や子ども達の未来に対して明るい気持ちをもてるような、
力強い一冊。