料理研究家 濱田美里

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ベランダにキエーロを作った話

2021.10.21 │ ブログ

[ベランダにキエーロを作った話](話長いよ)

キエーロってご存知ですか。

私以前から、料理をする時に出る生ゴミ、どうにかならないかなあ、とずーっと思っていて、

まあできるだけ丸ごと食べるようにしたり、無駄が出ないよう料理したり、干したりと工夫してはいるものの、

例えばジュースを絞ったかすとか、だしをとった後の鰹節とか、コーヒーがらとか、
野菜のいたんだ部分とか、ヘタとか種とか、魚の内臓とか、食べきれないものを
ゴミ箱に捨てるのが苦痛でした。
(水分があるから燃やすのにもすごくエネルギー使いそうだし。)

できることなら、「裏の畑にちょっと撒いておけば、勝手に土に還って、なんならその土も豊かになる感じ」が望ましいけれど、
大人になってからずっと都会暮らしで、そんな畑などどこにもないし、コンポストには手痛い経験があって。

20代後半の頃、撮影で生ゴミが毎日たくさん出ていたので、最新型のコンポストを買ったんですよ。

その頃借りていた家の、なけなしの小さな庭(通路?)において、そこに生ゴミを入れていたのですが、
それが電動式で温度を加えて発酵させるタイプで、まあ臭うの!

家から10メートルくらい離れても悪臭がするくらいのひどさで、いつご近所さんから苦情が来てもおかしくないくらい。
あまりにひどいので、すぐにやめました。

それ以来、コンポストはもうこりごり、という感じだったのですが、
最近「キエーロ」というものを知りました!
これはただ土に生ゴミを埋めておくだけで、勝手に土が分解してくれる、というもの。

私の希望の
1、 匂わない
2、 電力を使わない
3、 手間がかからない
4、 肥料になるのではなく土に戻って欲しい(肥料になっても使う畑がないから)
をクリアしてる!

いろいろ調べてみると、木で枠を作っている方が多いようなのですが、
私の場合、木を買ってくるのも一苦労なので、何かないかな、と見回したところ、

昔オフィスのベランダで物入れにしていたストッカーがあるではありませんか!
ちょうど60リットルくらいで、サイズもいい感じ。
ベランダにおいても全然場所取らない。

問題は、斜めに日光と風を通すポリカーボネート板を取り付けなくてはならないということだけです。
それでとりあえず、ホームセンターへ行ってみました。

「あのお、この写真のプラスチックのストッカーの蓋を斜めに切って、ポリカ板をつけたいんですが。」
とお店の方に相談したら、

「要するに、風と日光さえ通せりゃいいってことですね?
こういうカッターみたいなので、そのストッカーの蓋をギコギコ切って取り付けることももちろんできますけど、面倒じゃないですか。
例えば、蓋を開けぱなしにして、透明のアクリル版か何かを斜めにおいて、雨が降ったら蓋閉じる、ってのでええんちゃいます?」

なんと!!!
それでええです、ええです。

ということで、早速、アクリル板と、それを止めるクリップと、黒土を買ってきました。

初期投資はこれだけ!!最高!
早速明日から、生ゴミを埋めていきま〜す。
また経過を報告しますね。

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