料理研究家 濱田美里

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みなべ町へ

2023.05.22 │ ブログ

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和歌山県みなべ町へ行ってきました!!

毎年南高梅を送っていただいているので、一度ご挨拶にと思っていたのですが、
今年ようやく訪れることができました。

町に到着すると、至るところに「梅梅梅」の文字。

みなべ町役場にはなんと「うめ課」という課があるほどで、
梅のプロである平課長が、畑など町をご案内くださいました。

まずは細い道をくねくねと登っていき、海まで見晴らせる高台へ。

そちらで、この町全体の循環型の農業システムについてお話を伺いました。

山のてっぺんの「薪炭林での製炭業」(有名な紀州備長炭ですね!)、

そして「斜面の梅林」が崖崩れを防止してくれたり、山の水分の保ってくれること、

「ニホンミツバチ」のおかげで自然に梅の受粉がなされることなど、

町全体が生物の多様性がある、サステナブルな農業システムを持っているということで、
2015年にはそれが世界農業遺産に認定されたそうです。

そして私が何よりすごいなあと思うことは、
このシステムがきちんと経済活動(第1次から6次産業まで)や雇用にもつながっていることで、

明治の時代にその流れの礎を作られた内中源蔵さんという方のお話を聞かせていただいたり。

平さんが、
「元々は、日本全体がこういった循環型の農耕システムで成り立っていたのだと思いますね。」
とおっしゃっていたお言葉が印象的で、

なんとなくこの国に対して、誇りを失いがちな昨今ですが、
山に立ち、遠くに海を眺めながら、
私たちはとても豊かな自然のある地に生きて、
その恵みをいただいていることを、あらためて感じ、
元気をいただくようでした。

そして私は、今年もみなべ町の貴重な南高梅を使って、
全国の生徒のみなさんと梅仕事できることがとっても嬉しく、

機会があれば、今度は梅の収穫の頃にもまた訪れたいと思いました。
(なんといっても、神戸からは和歌山が思いのほか近く、行きは車で3時間、帰りはたったの2時間でした!)

あとおもしろかったことは、旅行中、あんなにたくさん外食をいただいたのに、
どのお料理にも、どのお店でも何らかの形で梅が使われているので、
全く胃もたれしなかったこと!
梅すごいね!

写真は海の見えるステキなカフェでの紀州備長炭のピッツァ!
いろいろいただきましたが、トマトと梅も良い相性でしたよ〜。

和歌山県、またきっと訪れると思います😊

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