クリスマスイブですね。
写真はストックホルムの聖ヤコブ教会。
一年前の今日です。
12月23日にブラブラこの教会の前を歩いていて、
翌日聖劇が行われることを知りました。
24日、せっかくなので行ってみたところ、
スウェーデンの方達が続々と集まって、
皆にクリスマスのおかゆが振る舞われ、
聖劇が始まりました。
宗教や国の違いを超えて、
その雰囲気も、天使のような子どもたちも
何もかもすばらしかったし、夢のようだったけれど、
私がうわーっと思ったは、歌でした。
最後にみんなで聖歌を歌うときに、楽譜が配られたので、
スウェーデン語はよくわからないながらも、一緒に歌ってみたのですが、
声が自分のからだから全く離れて、浮いているように聞こえました。
それはたぶん教会の建築様式のためです。
劇の中でイエスキリストが生まれた時に歌われた「ハレルヤ」も、
昔声楽をやっていたときに、さんざん歌った曲だったけど、
まったく違う曲のように聞こえました。
西洋の芸術は教会を中心に生まれたんだな、ということ、
そしてクラシックの声楽は、あの高い天井に声が響くことが前提のもので、
この宗教観がベースに無ければあり得ない音楽なんだ、
とやっとやっとからだで知った感じでした。
日本で10年近く声楽をやっていたけど、
その文化の根っこのところには全然触れられていなかったんだなー、
と思うと、それがかえってうれしいというか、
まだまだたくさんの新しいことと出会うチャンスが残されているように感じられて、
わくわくしたクリスマスイブでした。
(その後行ったスウェーデン家庭でのクリスマスについては、またいつか書きたいと思います)
そして今年は、純日本スタイル(?)で、家中の年末大掃除をして、
こたつでのんびりしております。
そろそろキャンドルでも立てて、聖夜の準備をしよう。
皆さまのもとにも、心温かな夜がありますように!