ドライフルーツの洋酒漬け
2018.10.15 │ ブログ
この右の黒いものは、なんと120年もののラムレーズン!
今から20年近く前に、近所に住んでおられた料理上手の知人が、
「これ編集者時代に分けてもらったんだけどねー。100年もののラムレーズンなの!おばあさまが料理研究家の方がドイツから持って帰ってきたものなんだって。うなぎのタレみたいに、ドライフルーツと洋酒を継ぎ足していったら、ずーっともつの。向こうでは、何年かしたら株分けしてくれた人に少しお返しするんですって。これちょっと入れるだけで、ケーキなんかすっごい美味しくなるんだよ。美里ちゃん料理好きだから、分けてあげるね。自分で増やしてね。」
と株分けしてくださったんです。
私、譲り受けた古いぬか床とか、パンのサワー種とか、どうしても捨てられないたちで、
継ぎ足し継ぎ足ししながら、引っ越しを重ねてもずっと持ち運んできました。
そろそろ年末に向けてまたドライフルーツを継ぎ足そうと思って、今日ビンを引っ張り出しました。
ふたを開けると、熟成されたいい香り。ちょっとつまむと、まろやかな深い味わいです。
あの方、どうされているかな。
遠く引っ越してしまったから、株分け返しをすることもできないけれど、
今もこれのおかげで美味しいフルーツケーキを焼くことができますー♪と、東の空に手を合わせています。