ソーラークッカー
2018.10.16 │ ブログ
2018.10.16 │ ブログ
2018.10.15 │ ブログ
この右の黒いものは、なんと120年もののラムレーズン!
今から20年近く前に、近所に住んでおられた料理上手の知人が、
「これ編集者時代に分けてもらったんだけどねー。100年もののラムレーズンなの!おばあさまが料理研究家の方がドイツから持って帰ってきたものなんだって。うなぎのタレみたいに、ドライフルーツと洋酒を継ぎ足していったら、ずーっともつの。向こうでは、何年かしたら株分けしてくれた人に少しお返しするんですって。これちょっと入れるだけで、ケーキなんかすっごい美味しくなるんだよ。美里ちゃん料理好きだから、分けてあげるね。自分で増やしてね。」
と株分けしてくださったんです。
私、譲り受けた古いぬか床とか、パンのサワー種とか、どうしても捨てられないたちで、
継ぎ足し継ぎ足ししながら、引っ越しを重ねてもずっと持ち運んできました。
そろそろ年末に向けてまたドライフルーツを継ぎ足そうと思って、今日ビンを引っ張り出しました。
ふたを開けると、熟成されたいい香り。ちょっとつまむと、まろやかな深い味わいです。
あの方、どうされているかな。
遠く引っ越してしまったから、株分け返しをすることもできないけれど、
今もこれのおかげで美味しいフルーツケーキを焼くことができますー♪と、東の空に手を合わせています。
2018.10.14 │ ブログ
パックリ、あるいはバキバキに割れてしまった器や水差し、
ヒビの入ったスープボウル、欠けた皿を金継ぎしてみました!
去年、大阪のRojiroomで西川加代子センセイに教えていただきながら、
ちっとも復習しないまま1年。
キットを引っ張り出して、ああだっけ、こうだっけ?と、思い出しながら、空いた時間にちょっとずつ。
シロウトっぽい仕上がりではありますが、
もう二度と使えないだろうと思ったうつわがよみがえる嬉しさよ!
本当にすばらしいことを教えていただきました。
(Rojiroomの金継ぎ教室、おススメです^_^)
しかし、途中途中の雑さは、仕上がりの雑さに直結するなあと、テキトーな私は痛感。
「過程が美しければ仕上がりも美しい」は、料理と同じですね。
次回はもっとこうしよう、というのが見えてきて、なんだか楽しくなってきました!
2018.10.13 │ ブログ
2018.10.12 │ ブログ
今日、千葉銚子の方からステキな贈り物が!
この茶色いどっしりとした塊、「海藻こんにゃく」と言うんですって。
初夏に素潜りで採った海藻を天日で干して、秋まで熟成させたものを
水に戻して炊き上げるのだそうで、お正月の酒の肴になるとのこと。
(こんにゃくが入っているわけではありません)
最後の写真はその海藻で「コトジツノマタ」と言う名前だそうです。
「刻みネギ、かつお節、七味などを乗せ、醤油をかけて召し上がってください。」
とお手紙に書いてくださっていたので、
早速そんなふうに試してみました。
初めていただいたのですが、「ザ・海藻!」という感じのお味で、
体の中がサラサラしそうです。
他の地方の「エゴ」「オゴ」「いぎす」などとも少し似ていますが、
もっとワカメっぽい味がして、ぬめりがあります。
100%海藻だけで、何も添加されていないので、
細かく切って納豆と和えても美味しそうだし、キムチみたいなものとも合いそう。
戻す手間もいらないし、ダイエットにもいいから、日本料理だけではなくて、
中華料理や韓国料理にバンバン使いたいなあ。
油をとりすぎた時には、いい具合に流してくれそうです。
いつもお話しするように、手元に「リセット食」を置いておくと、
体調(体型?)管理に助かりますね。
秋は食べすぎてしまいがちなので、キノコや海藻でしっかり流したいものです。
しかしこの国は、いたるところに、こんなふうに海藻を上手に加工したり料理してきた歴史があって、
ホントにすごいものだなあ。
いつもいつもそれらに触れるたびに、私は興奮してしまいます。
珍しいものを、本当にありがとうございました!
2018.10.11 │ ブログ
2018.10.09 │ ブログ
2018.10.08 │ ブログ
2018.10.05 │ ブログ
有馬話続きですが、御所坊さんの帰り道に、近くの「純神戸肉 竹中肉店」さんに寄って、牛スジを分けていただきました。
(こちら、老舗の牛肉屋さんで、お店の前では「お肉屋さんのコロッケ」や「メンチカツ」「牛串」などが売られています。大人気でしたよー。)
関西に来て、牛スジのメジャー感に驚くと共に、かなり質のいいものが手軽に入手できるので、うれしい限り。
(東京にいるときは、わざわざ築地まで買いに行ってましたもの!)
おつまみのレッスンの時にもとりあげましたが、私は牛スジを煮るときは一度冷やして脂を取り除きます。
(2枚目の写真がそれです。この作業をする時は、必ず取り出すボウルにキッチンペーパーを敷いておくこと!でないと洗うのが大変です^_^)
これをすれば、胃もたれせず、いくらでも美味しくいただけるんです。
赤ワインと赤だし味噌で煮るのがうちのおつまみの定番なのですが、
下煮した後こうして脂を固め、すっかり除いた段階で汁ごと冷凍しておけば、
カレーなんかにも使えます。(昨日も1キロ茹でて、半分は冷凍しました。)
こんにゃくをたくさん入れて煮ても、箸が進みすぎて、すぐにお鍋が空っぽになります。
そろそろこういうおつまみがおいしい季節になって来ましたね。
2018.10.04 │ ブログ
昨日の有馬のお話の続きです。
お昼ごはんは、御所坊さん本館すぐそばの「花小宿」に併設された「旬重」にていただきました。
どのお品も「ああ、関西の和食だわあ。」としみじみ感じる美味しさでしたが、
忘れられないのは、お造りの中のハモの炙りです。
有馬のような山の中なのに、全ての魚の質があまりに高いので、
後で御所坊の方に伺ったら、なんと
「あ、料理長が毎朝明石浦まで買い付けに行ってるんです。」
とさらっとおっしゃっていてびっくり!
(神戸の旅館の中で唯一、明石浦のせりに入れるのだそうです)
目の前で骨切りしてくださったハモを、皮目だけ熱々の炭に一瞬押し付けて焼いたものは、
身の方はレアでありながら炭の香ばしさが舌に広がり、私は感動してしまいました。
(マキさんは「口の中で何が起きているのかわかりません!」と言ってました)
落とし(湯引き)と炙りの両方をお出しくださいましたが、炙りの圧勝です。
瀬戸内海の島育ちの私にとって、ハモやアナゴと言えば超身近な魚で、
子供の頃から湯引きのようにつるんとした感じよりも
天ぷらみたいに柔らかく火が入った方がずっと好きなので、
この調理法には完全にノックアウトされました。
湯引きとも刺身とも全く次元の違う美味しさ!
生なのに、香ばしさと、天ぷらの時みたいな甘みがあって。
こんな魚の調理法が他の国にあるでしょうか。
あんな細長い、骨だらけの魚を、包丁と炭だけでここまでの味に仕上げるなんて。
素晴らしすぎる!日本料理ブラボー!
ああ、今度は温泉に入りに行きたいです。