料理研究家 濱田美里

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北欧19

2018.08.13 │ ブログ

[ベリーについての考察]
先日エステルマルムにある、おいしいホットドッグ屋さんに行きました。
(「OSTERMLMS KORVSPECIALIST」というお店。
ちなみにKORVというのはソーセージのこと)
メニューのなにもかも興味深かったけど、悩みに悩んで、
結局牛肉のソーセージと羊肉のソーセージに。
5分ほど待って出てきたのがこれです(写真)。
羊の方はピリッとしてかなりスパイシー。
パンはスウェーデンにしては珍しくバタール状のリーンな白パンで、
(切り込みは無く、つっこんである)
パニーニマシンらしきものでこんがりと両面焼いてあります。
その焼き具合も、パンそのものも、ソーセージの味も、
一緒に挟まったザワークラウトも、マスタードも、全部がおいしい!
こりゃあ、ありそうでない、いいお店だわ、と喜びました。
帰りは、近くにあるエステルマルムの大きな市場に寄ったので、
スウェーデンの野生ブルーベリーと赤いスグリ(カシス)を買いました。
(前述の如く、ベリーに燃えている私は、毎日何らかのベリーを入手)
ごきげんに帰りの電車に乗った頃から、だんだん胃が重くなってきました。
この日はちょっと油っぽい外食が続いたのです。
(ホットドッグのせいというよりは胃が疲れていた)
胃の強くない、やわな東洋人の私は、ワカモトでも飲みたいわあという気分になります。
ああ、胃がもたれるわあ。
アパートに着いて、おやつに先ほどのブルーベリーとカシスをかじってみました。
カシスはすっごくすっぱい!
おやつというより「これ肝臓に効きそうだわー。」という感じの味です。
ブルーベリーの方も、野生種なので、ちっちゃくて苦みや酸味がかなり強い。
そして食べているうちに気が付きました。
胃がすっかり軽くなっていることに!!
特に強力と感じたのは、カシスの方でした。
胃もたれなど始めからなかったかのようなスッキリ感です。
(そのうえ、トマトのような体を冷やす感じもありません)
これすごいわ!まじすごい。
からだに入った脂を、なかったことにしてしまうほどの浄化力!
驚異の抗酸化作用。
私が日本でこれに一番近いと感じるものは梅ですね。
とくに梅肉エキスと梅干し。
生で食べると毒になるほどの、強烈な酸味と苦みを持つ点も、
これらのベリーとよく似ている。
毒をもって毒を制す、こういった実ものの食べ方というのは、
それぞれの国で古くからの知恵として伝わってきたのでしょうね。
ああ、この国の人がミートボールに必ずリンゴンベリーのジャムを添えることは、
単に味や色のアクセントのためだけではないのだなあ。
ベリーが旬の時期に再訪できて、よかった。
この国の食文化の根っこのところに、ちょっとだけ手を触れられたような瞬間でした。

北欧18

2018.08.12 │ ブログ

バスを乗り継いで、ヴァックスホルム島へ。
美味しいジェラートやさんだけを楽しみに、お弁当を作って、遠足気分で(何なら水着でも持って行こうかくらいの浮かれ具合で)行ったところ、大雨は降るわ、超寒いわ?
周りを見ると、スウェーデンの人たちは皆、パーカーとかフリースとかセーターとか、人によってはマフラーまでしている!
昨日まで半裸だったのに!
いつの間に衣替えをしたの!?
あまりに突然の秋の到来に、置いていかれた感いっぱいです。

北欧17

2018.08.11 │ ブログ

ストックホルムの新宿御苑。
ベルギアンスカ ガーデン。
鹿が走っとる!

北欧16

2018.08.09 │ ブログ

ローゼンダールガーデン in ユールゴーデン島。
The place to go in Stockholm?

北欧15

2018.08.08 │ ブログ

冬の間、一日のほとんどが日没後のような北欧の人々にとっての
この夏の太陽に対する愛は、日本人の私の想像をはるかに超えるもので、
公園を歩けばほとんど半裸で寝そべっているし、
日傘、ましてや腕カバーなど見たこともないし、
帽子をかぶっている人すらめったに見かけない。
日光バンザイ、紫外線ウェルカム!という感じである。
そんな人たちに混じって、調子に乗って日の光を浴びていた
東洋人の私は、すっかり日焼けしてしまい、
全く着物が似合わないであろうことは必定。
帰国後すぐに収録の仕事が待ち構えているというのに
顔も手も焼けまくってしまった。
百歩譲って黒いのはいつか戻るとしても、
シミになるのだけは勘弁願いたい!
ということで、各地で美と健康の秘訣を拾い集めることを趣味としている(?)私は、
北欧の人々の食べ方を観察し、ここはどう考えても生ベリーでしょう、と結論付け、
せっせとベリー(ブルーベリー、ブラックベリー、クランベリー、イチゴ。一番すごいのは黄色のベリー)を食べまくって、
シミ対策にいそしんでおります。
デンマークに滞在中、スーパーで買った単なるバターが、
(さすがデニッシュ生地発祥の地!)ものすごくおいしくて、
私は黒パンのスライスをトーストしたものに、そのバターをたっぷりのせて
そこに熟した生ベリーをのっけて食べるのにすっかりはまってしまった。
この食べ方は、美味しいバターが手に入ったらぜひ試してほしい。
黒パンの酸味をバターがやわらげ、フレッシュなベリーがそ のハーモニーを盛り立てる!
それが高じて、ストックホルムに戻った今は、
黒パンにレバーペースト(これもどこのスーパーでも売られていて、オーガニックで高品質なものでもかなり安価)を塗って、
そこに生イチゴを乗せるのに凝っている。
レバーペーストに変な癖さえなければ、かなり洗練された味のマリアージュが手軽に楽しめて、
朝からロブションさんにでもなった気分が味わえる。(ご冥福をお祈りいたします、ロブションさん)
今のところ、日焼けの肌にシミが出ないかどうかは???だけれど、視力には確実に良い影響を感じていますよ。
ベリーバンザイ!

北欧14

2018.08.07 │ ブログ

ストックホルムに戻り、昼間は仕事などしながら過ごしています。
何せ日が長い(1枚目の写真は21時くらいの夕焼け!)ので、夕食後に1時間ほど近所の森(林?)を散歩することにしているのですが、たくさんの人たちが走ったり歩いたりしています。
そして念願の「森のコーヒー」!
2枚目の写真のような、火を起こす場所がところどころにあるものの、今年のスウェーデンは乾燥が強くて山火事が多かったらしく、全国的に火気厳禁で、家の庭のバーベキューですら全面禁止なのだそう!!
私の森コーヒーの夢はついえました(>_<)

北欧13

2018.08.04 │ ブログ

サマーハウス最後の夜はザリガニパーティ。
スウェーデンでは、昔8月7日までザリガニが禁漁で、8月8日の夜中に、皆でザリガニを食べる習慣があったのだそう。その時には、三角のザリガニ帽子をかぶり、月に見立てたカラフルな飾りをつるし、ウオッカのような強いお酒を飲んで、みんなでカンパイの歌を大きな声で歌う。「このばからしい歌を必ず大まじめに歌うのが、スウェーデン人よ^_^」とおばあちゃん。
それから、ザリガニの身をほぐす小さなナイフは必須らしい。(これ、ものすごく高性能!)ザリガニをゆでる際には、適量の砂糖と塩、そしてディルの花をたっぷり入れるのが何より大切とのこと。
お招きいただいたお礼に、私はお寿司をふるまった。(海苔と日本米と寿司酢と巻きすと包丁は持参済み^ ^)
本当は握り寿司を作ってあげたかったけど、海のそばのフィッシュマーケットでも、さすがに生魚はこわい。塩いくらや、エビとかカニのマヨネーズ和え、ニシンの酢漬けがあったので、巻き寿司と軍艦巻きを作ることに。子どもたちも食べられるように、薄焼き卵で巻いていたら、「卵を薄く焼く」こと自体に驚かれる。マヨネーズ和えにはディルが入っていたから、「スウェーデン寿司」いう感じで、日本人の私にとっても新しかったし、馴染みのある味だからみんなもすごく喜んでたくさん食べてくれた。
その土地土地の食材を容易に受け入れる酢飯の力はすごい。寿司が世界に広まったのがよくわかる。
そして外のロウソクに火を灯し、遅くまでたくさん話をした。

北欧12

2018.08.03 │ ブログ

コペンハーゲンから橋を渡り、スウェーデン最南の町へ。
知人のおじいさんが建てた(森から木を運んで、文字通り「建てた」のだそう)すてきなサマーハウス。ストックホルムに暮らす孫たちが、毎夏3週間ずつ家族で過ごして、メンテナンスをするそう。
海まで歩いてクラゲと泳いだり、自転車に乗って林を抜けたり、裸足でスイカをかじったり。私が幼い頃に瀬戸内海の島で過ごしたような夏休みがここにはある。
大人も子どもも皆がこの豊かさを享受できる(年間最低5週間の保障されたバカンス!)裏側に、暗くて寒い冬の時間と、優れた社会システムがある。
スウェーデンの人たちの、いたって合理的なものの考え方、1日の中にも1年の中にも上手に休息(フィーカ)を取り入れる方法、不必要なものを求めない心のあり方には、いつもハッとさせられる。

北欧11

2018.08.01 │ ブログ

やはりこの国に来ると、シナモンロールがデニッシュ生地!!
(Danish=デンマークの)
フィンランドのともスウェーデンのとも全然ちがい、ペストリー風。日本のシナモンロールがこれに近いのは、アンデルセン経由で入ったということかな。

北欧11、

│ ブログ

コペンハーゲンは、自転車がすごく多い。そしてかっこいい!
おもしろいのは、4枚目の写真の三輪車で、街のあちこちで見かける。
前の荷台?には小さな子どもが2人座っていたり、男の子が彼女を乗せていたり、おばあちゃんが乗っていたり、いろいろ!それでビュンビュン走っている。

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