料理研究家 濱田美里

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春がきた

2023.03.23 │ ブログ

冬の間、ぴたっと成長を止めていた植物たちが、ここにきて、また小さな葉っぱをグングン出し始めました。春ですねえ。

この季節、こうして自然界のものは、上へ上へと気が上がっていくので、私たち人間も、目の周りのトラブルや、イライラすることが増えがちです。

そんなときは、自分の好きな良い香りを嗅いだり、ゆっくりお風呂に入ったりして、リラックスできる方法を探したいですね!
この時期オススメの味は、酸味ですよ〜😊

ぼたもちレッスンが終了しました

2023.03.20 │ いままでのメニュー ブログ

先週末、ぼたもちレッスンが終了しました!

やっぱりオンラインレッスンはいいものですね。

「たのしい〜っ。」「うーん、美味しい〜!」
という生徒さんたちのお声を聞きながら、
私も一緒に3種類のぼたもちを作れて、
とっても幸せでした

オンラインレッスンも丸3年になりましたが、
やっぱりこれがオンラインならではの良さだな、と思うことは、

それぞれの生徒さんのキッチン道具に合わせて、
セミオーダーの調理法を教えてあげられること、
そして、それを他の生徒さんにもシェアできること、
これに尽きますね。

今回も、それぞれの生徒さんの、豆を煮る鍋の素材、大きさ、

そして米を炊く道具(炊飯器、厚手鍋、圧力鍋、みんな違った!)、

食べる時間、材料(砂糖の種類やきなこ)などに合わせて、

水分量や火加減、時間、保存法などを、いろいろアドバイスできました。

そのことが他の生徒さんにも勉強になるし(最近では、生徒さん同士で経験を話してもらったりね)、
実はそんな機会は他には滅多にないと思うんです。
(スタジオでお教えする時は、こちらで揃えた道具や材料を使いますしね。)

私、調理器具や家電だけは、20年間、仕事で散々試してきましたから、
これからも、遠慮せずになんでも質問してくださいね。
わかる限り、いくらでもアドバイスします。

お料理初心者さんでも、
特別な道具を揃えたりしなくても、それぞれのキッチンにあるもので、
それを上手に使いこなせるようになること、
そしてその後そこで生まれる料理の質が上がること、
そんなにうれしいことはありませんから

ああ、それにしても、今年の小豆も美味しかったねえ。
私も3種類のぼたもち、レッスン後にペロッと食べてしまいました!

すり鉢のサイズ

2023.03.17 │ ブログ

明日はぼたもちレッスン!
今年も楽しみです

先日、ご参加予定の生徒さんからメールがあり、

「すり鉢をもっていないので、この際(黒ゴマおはぎ用に)購入を考えているのですが、少し大きめの方が良いのでしょうか。」

とご質問いただきました。

それに対してのお答えを皆さんにもシェアしますね。

「今改めてうちにあるすり鉢を見てみたのですが、
大(約31cm)中(約25cm)小(約18cm)のうち、
私が実生活で1番使っているのは中かもしれません。

(私のはそこそこ深くて高さが11.5cmありました。)

本当に少しだけのごまや茶葉、スパイスなどを軽ーく擦る時は小も便利ではあるのですが、
今回のようにしっかり擦りたい時は、あまり力が入らないので時間がかかるし、
その中で和え物もしたりするには、小さすぎるんですよね。

(小さいなら、うーんと小さい方がかえって便利かもしれません)」

きっとご家族の人数や生活スタイルによっても違うとは思うのですが、
この中くらいのサイズはかなり重宝で、

私はその辺に置いておいて(しまい込まないことが重要)、
ボウル 兼 フープロ 兼 器、って感じで、
割としょっちゅう使ってますよ。

サイズ選びのご参考までにー♪

。。。
そして実はこの話には後日談があって、14日の夜に、

「先生!何度もごめんなさい
すり鉢買わなきゃ!と言っていたら、ホワイトデーで先生がおっしゃっていた中の大きさのもの買ってくれていました⑅︎◡̈︎*
嬉しすぎてメールをしてしまってすみません️
これでがんばります⑅︎◡̈︎*」

とメールが届きました。

まあ!よかったねえ。
ぼたもち好きの彼のために、美味しいのを作ってあげてくださいね😉

丹波篠山へ行ってきました④〜黒豆パンとひかみ葱にチーズを〜

2023.03.16 │ ブログ

そんなわけで丹波チーズ工房にて、あれこれ迷った挙句、
「モッツァレラ」「スノーホワイト」「丹波チーズ6点セット」を購入して帰ってきました

さて、どんなふうにいただこうかな、と
いろいろ試してみたのですが、
丹波つながりの2つの食べものと合わせたお話をしますね。

まず一つ目は「小西のパン」の黒豆パン。

こちらも篠山出身の生徒さんに教えていただいた老舗のパン屋さんで、
なんと黒豆パンのみの専門店!

いただくのが翌日の朝になったので、そのままよりちょっとトーストした方が美味しいなあ、と
グリルでさっと炙っていただきました。
そこに6点セットのチーズを次々合わせてみたのです。

私の予想では、この黒豆パンはとっても日本らしい、柔らかなバターロール生地なので、
フロマージュブランみたいな、マイルドなチーズが合うのではないかなと思い、
最初に合わせてみたのですが、これがこれが、全く合わん!!!激しく喧嘩!!

黒豆パンさんもフロマージュブランさんも、柔らかな顔して、意外と頑固者(><)ということが
わかりました。

それで、一番ピッタリだったのは「蔵熟成ゴーダ」。その次が「丹波ブルー」かな。
特にゴーダはものすごく良く合う!面白いものですね。

なるほど、こちらの白いフレッシュチーズは、とてもマイルドで上品だけども、本格的な芯の強さ(酸味)があるから、
同じく和の歴史あるパン(味にきついところは全くないけど、やはり1本芯がある)とはぶつかっちゃうんですねー。
いわゆるフランスのバゲットやカンパーニュのような西洋のハードパンの方が合わせやすいのかも!
と思いました。

次に合わせたのが「ひかみ葱」。

①で書いたやまゆさんの、前菜の中に入っていた「ひかみ葱のぬた」がとても味わい深く、

火を入れた時にこういう感じの味がでる地ネギがあるんだなあ、おいしいなあと、
帰りの道の駅で1袋買っていました。

これをトントンと切って、ごく薄味の鶏がらスープを少し入れた鍋で、蒸し煮のようにしてみたのですが、
これがめちゃくちゃ美味。とろけそう。

(しかもこのネギ、あっという間に煮えます。関東の太ネギとは火の入り方が全く違うし、西日本のわけぎタイプのネギともまた違う。
そして甘みの繊細さが関西の野菜ならではで、とても独特。)

このとろりネギがですねえ、丹波ブルーにぴ〜〜ったりでした!同じ土地で生まれた食べものの好相性で、
白ワインの進むこと進むこと。

ひかみ葱とこのチーズを同時に手に入れる、という稀有なことができた方にはぜひぜひ試してみていただきたいです
(黒豆パン×蔵熟成ゴーダも!)

というわけで、この度の丹波篠山レポートはおしまい。
長々とお読みくださってありがとうございました😊

丹波篠山へ行ってきました③〜婦木農場の牛さん達〜

2023.03.14 │ ブログ

いつか丹波へ行くことがあれば、必ず訪れてみたいと思っていたところがありました。
それは「丹波チーズ工房」。

3年前に丹波のキャンプ場へ行った時、
たまたま近くの道の駅でフレッシュチーズを買ったんです。

バーベキューで焼いた地元野菜にそのチーズを合わせてみたらとても美味しくて、
私はその味を忘れることができなかった。

(ちょうどYouTubeを始めた頃で、そのサンマルセランを撮っています↓
https://youtu.be/-MI05qYo618

こういう味を作られる工房が近くにあるんだな、いつかお会いしてみたいなと。

調べると篠山の中心地から30分くらいで行けそうだったので、
(ややこしいけど、丹波篠山市と丹波市は違うのですね!)
事前に連絡させていただいて、今回ようやく足を伸ばしてみました。

細い道をくねくね登ると、ありましたありました、「フキ農場」。
こちらも代々(11代!)受け継がれている歴史ある農場だそうです。

ちょうど土日祝日はチーズショップも開かれていて、
1歳の看板娘ちゃんと若奥様が出迎えてくれました。
どれもこれも美味しそうなチーズばかり!

その後、牛舎を見学させていただきました。
この牛舎、全く嫌な香りがなく、牛さんたちがのどかに尻尾を揺らしていました。

生まれたばかりの赤ちゃん牛を見せていただきながら、牛のお産のことを伺ったり、
チーズ作りについてのお話を聞いたり。

ご家族みんなで力を合わせて暮らしを立てられ、
そして牛を家族のように大切に飼われているのが、お言葉の端々から伝わってきます。

「お母さん牛のお産の後は、いつも味噌汁を飲ませるんですよー。
うちは麹なんかも作っているから。
そうすると、お産で疲れた牛が元気になるのが早いんです。免疫力も上がるしね。」

牛さんは尻尾をゆらゆら。

そしてこのソフトクリームをいただきましたが、
まあなんとも上品な、抜けるようなミルクのお味。
あのチーズとまったく同じ、すっと、儚く消えるような、
くどいところの全くないやさしいお味。

ああ、ここに来ることができて本当によかった。この光景と出会えてよかった。

買って帰ったチーズをどんな風にいただいたかは、また次回書きますね。

丹波篠山へ行ってきました②〜「小田垣商店」さんで豆を〜

2023.03.13 │ ブログ

続きましては、念願の小田垣商店さんへ。

私、篠山へは初めて来たのですが、ここは誇り高い城下町なのですね。
中心に篠山城跡があって、そこを取り囲むように、
古い街並みが続いて、いろんなお店が並んでいます。
ぶらぶら歩くだけでも楽しい。

小田垣商店さんはその一角にあり、なんとも立派なお店がまえ。(創業300年近くになるそうです!)

2021年に、現代美術作家の杉本博司さんたちが本店と庭園の改修を手掛けられていて、
ぜひそれを見たかったんです。

ここもまた、歴史ある建造物に、さらっと新しい風が流れ、
ひっきりなしにお客様がいらしていました。

私はここで、大好きな丹波大納言小豆と、丹波黒大豆をあらためて見ながら、

「そうだ!この2つのお豆と明石の京作さんの麹で作ったミラクル調味料で、フェイジョアーダ(ブラジルの郷土料理)を作ろう!」

と思いつきました。
多分、シンプルだけどものすごい美味しいやつができると思う

なんと言っても、こういうのが旅の出会いの楽しみですねえ。

そして次に更なる出会いへと続きます〜🚗

丹波篠山へ行ってきました①〜「やまゆ」さんで牡丹鍋〜

2023.03.12 │ ブログ

(*wordpressの問題で、この文章、なぜかどうしても途中から行が詰まって表示されてしまいます。
読みづらくてごめんなさい!!)

神戸から車で1時間、丹波篠山へ行ってきました〜🚗

今月ぼたもちオンラインレッスンがあるので、
いつも美味しい丹波大納言小豆を送っていただいている
小田垣商店さんにご挨拶に伺うのはもちろん、

せっかくなので他にも色々訪ねてみたいなあ、と
丹波篠山出身の2人の生徒さん(食いしん坊!)に 聞いてみたところ、

それぞれが全然違うラインナップのToGoリストをドバ~ッと送ってくださり、
これは半日ではとても回りきれない!とうれしい悲鳴。

(雑誌の特集6ページくらい余裕で組める情報量!なんなら、1〜2泊のグルメツアーもできるよー>_< 本当にありがとうございます!) まずはそろそろ季節的にも終わってしまう、牡丹鍋を。 このお二人だけでなく、たくさんの生徒さんから聞いたことのある、 山の中にある囲炉裏のお店へ、 ぜひイノシシを食べに行ってみたかったのですが、 そちらは満席で予約が取れず、今回は、 「今はここがオススメみたいです😊(母情報)」 という「やまゆ」さんへGO!。 結果、大満足。 茅葺の古い民家を改装された店内は、明るくていい空気が流れており、サービスが素晴らしく、 お料理も、土地で採れたものを大切に思う気持ちが乗った、丁寧なものばかりでした。 コースも一人一人メインのところを選べるスタイルになっているので、 牡丹鍋だけでなく、牛のローストとか、マスの焼いたのとか、 それぞれが自由に楽しめて、山の中でいただくのにふさわしいラインナップばかり。 とにかく山芋がふんだんに贅沢に使われていて(1年分のとろろを食べたような気分!)、 豆やみそ、イノシシ、胡麻、根菜などいただいていると、 「こういうものを食べて、この土地で育った人は、かなり腰がしっかりするだろうなあ。」 と深く納得。食後の体の感じが海の食べ物とは全く違いますね。 そして、牡丹鍋の味噌ベースも(他のお料理も)、 東北地方ほど塩分が勝たず、九州ほど甘くなく、 東海地方のような赤味噌寄りでも、京都ほどの白味噌寄りでもなく、 なんというか、これが兵庫の味だなあ、 私が神戸に引っ越してきてから一貫して好きだと思う、 関西のこの県の味の方向性だなあ、としみじみしてしまいました。 (鍋を食べ終えた後に、この割り下の中に新鮮な卵をさっと落として、 ごくごく半熟でご飯に乗っけて食べる卵ごはんもサイコーでしたよ!) 店内にアリス・ウォータースの”THE ART OF SIMPLE FOOD”が置いてありましたが、 前菜の山芋チップスから、 デザートに使われたイチゴ(すぐ近くの農園で作られているもの)の香り高さに至るまで、 シンプルにその土地から生まれたものに、人の気持ちが乗って、 その手から生まれた料理を、その土地でいただけるというのは、 最高に豊かなアート体験だと改めて思いました😊 やまゆさんだけでも書きたいことはいっぱいあるのだけど、 長くなりすぎるので、この辺で〜。 続きはまた次回に。

酒粕ブラウニー

2023.03.10 │ ブログ

おはようございます。
新しい動画をアップしました!

先日書いた酒粕ブラウニー。
これ、ほんと美味しいですよ〜😊

コンビニの板チョコでできるので、ぜひ気楽に作ってみてくださいね。

____
[饗 #50] 酒粕のおかげで砂糖もバターも通常の1/3以下の量!それでいてしっかりとしたコクといい香り〜。ぜひ作ってみてね。 https://youtu.be/lCVMlyloXh4

酒粕シリーズ

2023.03.08 │ ブログ

今日のフィーカ。

先日生徒さんが、

酒粕のホットビスケット、作りました!この味大好きです!」

とメールくださったので(ありがとうございます)、
調子に乗って今度はブラウニーを。

いやあ、酒粕、本当にすごいね。

試しにちょっと思い切った量を入れてみたのだけど、
バターと砂糖をかなーーーーーーり控えることができる。
それでいてこの満足感!
発酵バターのような大人っぽさ。

このブラウニーは、酒粕シリーズの中でも一番好きかもしれないなあ。
わざわざこれのために酒粕を買ってきてもいいくらい😋

これも近いうちに動画にしてみますね!

おしゃれのアップデート

2023.03.07 │ ブログ

先日、春夏お洋服の展示会へ行ってきました。
(写真を撮り忘れた!)

一緒に行ったお仕事ともだちのYさんと、
ブルベだイエベだストレートだウェーブだ言いながら、

あれが似合うこれが似合わないとたくさん試着させていただいて、
今回はワンピースとパンツを1枚ずつ作っていただくことに。

10年以上前に200枚の着物と帯を断捨離してからというもの、
(←この話は以前『七緒』という雑誌に書きました)
私はあまりたくさんの服を持たないようにしているのですが、

こうしてちょっとずつ自分の体型に合ったものを作っていただけるのが、
本当にうれしい。

何がうれしいのかと言って、年を重ねるたびに、肌や髪や体型、環境、立場、
いろんなことが刻々と変化してきて、

別にそれが嫌なわけではないのだけど、
それに合った新しい美しさ(スタイル、希望?)みたいなのを見つけるのがなかなか難しくて、

でも服部さんの作ってくださるお洋服は、そういう40代のもやっとした感じを、
ふんわりと、品よく、無理なく包んでくれるから。

Yさんもお洋服作りには詳しい方だから、一緒に服部さんから、

「一見サラッとカジュアルに見える、海外ハイブランドの麻のワンピースが、
なんでそのお値段なのか」

縫製の細かいところを解説いただいたり、実際に試着させてもらったりして、
改めて「手仕事」とか「デザイン」について思いを馳せたり。

70代になってもこうして美しく、お茶目でしなやかに働いておられる女性の先輩と
お話をするだけで、すごく勇気が出ます!

いつまでたっても、まだまだ成熟には程遠い私ですが、
(そういえば二人が私のファンキーな坊主時代を知らないことに笑いました🤣)

せっかく年を重ねているのだから、
洋服や着物の着こなし、言葉の使い方や気ばたらきの仕方も、
その年代ごとにアップデートしていけたらいいなあ、
と思ったことでした。

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