料理研究家 濱田美里

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ストックホルム備忘録11

2018.04.03 │ ブログ

4月3日午前7時半。現在の外気温はマイナス4℃。日が経つごとに、目を見張るほど、日照時間は長くなっていくけど、気温はなかなか。

昨日は元気になったので、少し長い散歩をした。ストックホルムは、ちょっと歩けば林がある!しかも、この辺の森はみんなのもの、という認識で、キノコの季節には採り放題なのだそう。ベリー畑もそうらしい。初夏にはきっと国じゅう違う雰囲気になるのだろうな。

この森や木と関係していると思うけど、水はけっこう軟かく、水道水も飲める。前回試してみた時に、思いのほかだしの味がよく出たので、今回はだし昆布、干し椎茸、かつお節、煮干しを多めに持ってきている。こちらの食材と合わせようとする時に、手がどう動くかをみたかった。だしについて、新たに感じたことが色々あるので、またお教室で話したいと思う。(今月からしばらく和食を取り上げるので。)

さあ、今日からこちらで仕事なので、備忘録はこれでおしまい。ツラツラと走り書いた記録を読んでくださって、ありがとうございました?
来週日本に帰ったら、またブログを書きますね。

ストックホルム備忘録10

2018.04.02 │ ブログ

4月2日朝6時半。現在の外気温はマイナス1℃。

昨日は旅の疲れが出たのか、からだがだるいので、どこにも出かけず、ゆっくりしていた。
実は私の旅の3種の神器(?)のひとつに、お灸がある。
ライターさえあれば、皮膚にポンと乗せて、どこでも使える台座灸。
2~3泊の出張でも、ちょっとした不調はこれでなんとかなるので持っていく。

どこに乗せたらよいか、つまりツボを判断するのに私が一番頼りにしてきた本は、
『効くツボがすぐわかる症状別温灸のすすめ』
(橋口利影著/現代書林/1999年→2008年に改訂新版が出て、花粉症の記述が加えられている)
この本には症状別のツボが細かく、わかりやすく載っていて、わたしの体験的には、かなり即効性がある。
さすがにスウェーデンには持ってきていないけど、すっごくいい本。
(もう15年くらいこの本を見て、からだのメンテナンスをしてきたので、
自分の弱いところや、一般的に悪くなりやすい箇所のツボはすっかり覚えてしまった。)

昨日は、お昼くらいにおなかに効くいくつかのツボにお灸を据えてみたら、
ぐうっと眠くなって、そのまま夕方まで寝てしまった。
そんなわけで、昨日たのしんだストックホルムは、この夕陽くらい。
おかげで今朝はすっかり元気です(^^)

ストックホルム備忘録9

2018.04.01 │ ブログ

4月1日朝7時。現在の外気温はマイナス1℃。今日はどんより曇り空。

昨日はnordiska museet(北方民族博物館)へ行った。
先週行ったユニバッケンのすぐ隣にある建物。
前回は地下鉄の終点(kungstradgarden王立公園駅)からトラムに乗ってその島まで行ったけど、昨日は温かかったので、トラムに乗らずに橋を渡って歩いて行った。

この博物館はすごくおもしろい!
重厚な古い建物の中に、山のような展示物。
4階から見ながら降りて行ったが、インテリアや椅子、テキスタイル、服飾、ジュエリー、食器、照明などなど、1600年くらいから現代にいたるまでの歴史がみっちり。
フランスやイギリスの影響を受けながら、その後このモダンスタイルに行きつくまでの流れが、くまなく味わえる。
建築やインテリアなどに興味がある人には超おすすめの場所。
椅子だけとっても、照明だけとっても、十分に楽しめて、見ごたえたっぷり。
たくさんの子どもたちが遊ぶ階下のプレイルームにいたるまで、質が高くその流れで統一されている。
(スウェーデンは、小さきもの、弱きものへの配慮が本当に温かく、手が抜かれていないと思う)

館内のカフェで食事やフィーカもできる。
カフェの部分だけ、壁の色が薄いピンクだったり、白いインダストリアルな椅子を使ったりしているので、古くてどっしりした建物の中にふんわり軽い風がふいている(光の入り方もきれい)。
ストックホルムのこういうバランス感覚が、本当に好きだ。
(私の勝手なイメージで例えるなら、駒場の民藝館が上野の博物館くらいの規模に広がりながら、
なぜかそこにアバンギャルドな品川の原美術館のカフェが入っているような感じ。)
またゆっくり来たい。

帰りは、ちょっと歩いて船に乗ってみることにした。
びっくりなことに、最初にチャージしたトラベルカードは、鉄道、トラム、バスだけではなく、船にも乗れる!
小さな島と島の間を、たくさん船が通っているのだ。
橋を渡って歩いても20分くらいで戻れるところを、10分船に乗って帰ってみる。
(今は無き「あきなだ」よりもちっちゃいフェリーで、仁方~見戸代間くらいの距離。
→わかる人にしかわからんローカルなたとえでスミマセン(^_-))

上のデッキに出て風をあびながら、ストックホルムの街を眺める。
この船は、遊覧船に乗るまでもなく、(トラベルカードさえあれば)フリーで乗れて、ストックホルムの別の顔を楽しめる、すごくいい穴場の観光コースかもしれない。
春から夏にかけてストックホルムに来る人には、とってもおすすめ。
(冬は寒すぎるからやめた方がいい)


王立公園駅の地下鉄


これも王立公園駅


対岸から見る博物館。まだ海にはうっすら氷が。


館内のカフェ


テキスタイル。
解説には「第2次世界大戦後に、明るさを求めた人々の心が、このような柄を発展させ、北欧のテキスタイル文化が花開いた」という意味合いのことが書かれていた。左下の縞は、ばあちゃんのお召しによく似ている。


このフェリー!


風が気持ちいい。

ストックホルム備忘録8

2018.03.31 │ ブログ

3月31日朝8時。現在の外気温はマイナス0,5℃。

明日がイースターの本番なので、街じゅう卵とウサギだらけになってきた。
この卵の中にお菓子を詰めて、家のどこかに隠し、それを子供たちが探し回るのが、こちら流とのこと。お菓子屋さんでは、100g150円くらいで、いろんな種類のおかし(キャンディ、チョコ、マシュマロなど)が買える。

昨日に引き続き、fika(フィーカ)のおやつについて。
2月のお教室でも取り上げたように、シナモンロール(Kanelbulleカネルブッレ)は、どこでも見かける。
kanelがシナモン、bulleが小さくて丸いものという意味だそう。
その他にもkardamomma bulle(カルダモンロール)というのがあって、
こちらはよりスパイシー。ピリピリ胡椒の味もする。
昨日買ったものはsasongen bulleと書いてあって、どういう意味かと調べたら、
季節の(sasongen)パンだった。
中にはカスタードクリームが入っていて、上にチョコ味のクラムが乗っている。
どの部分が季節なのかはさっぱりわからないけど(笑)、おいしかった!

ちなみに、このシナモンロールの巻き方は、ストックホルム巻きというらしい。
この巻き方の他に、スーパーではただくるくる丸めた形も売られている。
ストックホルム巻きの方は、形はゴージャスだけど、要するに生地の部分が細くてカリカリになるから、ちょっとプレッツェルのような食感になる。
配合も日本で想像するよりかなりリーンで、甘さも控えめ。
一方、フィンランドのシナモンロールは下の写真のような形だった。
(丸めてから交互に斜めに切っていき、断面の広い方を上にして、焼いてある)
生地の面が広いから、スウェーデンよりも生地の食感を味わえて、配合も少しだけリッチ(でもフワフワという感じではない。卵はあまり入っていないと思う)。
同じ系列のパン屋さんでもスウェーデンとフィンランドとでは味も形も違っていて、面白いなと思った。


シナモンロールと季節のパン


ストックホルム巻き


こちらがフィンランドバージョン


これもフィンランド

ストックホルム備忘録7

2018.03.30 │ ブログ

3月30日10時前、現在の外気温は2.5℃。
日に日に過ごしやすくなる。

昨日は地下鉄でソルナへ行った。
ストックホルムの地下鉄は、強固な岩盤をくり抜いたまま、という感じで、岩の中を進んで行く。それぞれの駅によってペイントが違うのだけれど、私は中央駅のと、ソルナ駅のが、特に好き。一つのミュージアムのよう。

ソルナのモールのパン屋さんでセムラを食べた。
セムラはスウェーデンの伝統的なお菓子で、イースター前まで食べられるらしい。前回、1月に入ってから、ポツポツ見るようになり、ピークはイースターの45日前だったそう。今は、どのお店でも、というわけにはいかないけど、ちらほら見かける。

外見はシュークリームみたいだけど、お店によっては全く甘くなく、パンみたい。中にはマジパンと生クリームが挟まれている。昨日のお店のは、パイ生地っぽいサクサクさがあって、クリームは甘めだった。疲れたら「フィーカにしよう」とコーヒーとおやつで一息つく、この国のお茶スタイルがとても好き。


ソルナの地下鉄


どこの駅か忘れた!


中央駅


セムラ

ストックホルム備忘録6

2018.03.29 │ ブログ

3月29日朝8時前、現在の外気温はマイナス5℃。今日も快晴で、窓辺に飾った水仙が5本花をつけた。

先ほど神戸のオフィスとスカイプ会議をしていたら、マキさんが
「もうこちらは桜が満開ですよー。」
とベランダにノートパソコンを移動して、桜並木を見せてくれた。
わあ、きれいねえ。ほんとうに今が盛り。
去年もこの時期はまだ東京にいたから、神戸の桜は2年味わえずじまい。

こちらは明日からイースター休暇で、道を歩けば先日アップした羽の飾りや、卵の入れ物、そして黄色い水仙(ポスクリリー)がたくさん売られている。
systembolagetも何日も閉店 するから(!)、ワインもまとめて買っとかなくっちゃ。
今日はお菓子の日らしく、近所の子供たちがお菓子をもらいにやってくるかもしれない。
日本から持ってきた抹茶味のキットカットでいいかしら。

ところで、こちらのテレビアニメはすごくかわいい。
さっきはテレビが「ハイディ!(ディの方にアクセント)」と言い始めたので何かと見てみたら、
スイス人のハイジとクララがスウェーデン語を話していた。
アニメはあいさつ程度のスウェーデン語が覚えられていいな。

ストックホルム備忘録5

2018.03.28 │ ブログ

3月28日朝7時。現在の外気温はマイナス8℃。すでに快晴。

昨日は、こちらの方に教えていただいたチーズ屋さんに足をのばした。
「Wijnjas wholesale」というお店で、ストックホルムの中心地、クングスホルメンにある。
中に入ると、ヨーロッパ各国のチーズがたくさん!

1月にスイスに行ったときに食べたフォンデュやラクレットがすごくおいしくて、
しかもいくら食べてもまったく胃もたれをしないことに私は驚いた。
電車の窓から外を見ると、どこまでも牧草地が広がり、山の方にチーズ作りを見に行くと
沢山の牛がのろのろ歩いていた。
こんなフレッシュな乳で、しかもじっくり熟成させて作るのだから、
体にいい発酵食品になるに決まっている。
チーズに対する考え方がガラリと変わった。

その後日本に帰って、そんなチーズを買おうと思ったら、ものすごーく高価で(スイスの5倍はした)おじけづき、別にわざわざ日本で食べなくてもいいかなあ、納豆があるし(?)と、あきらめた。
なので、今日は思い切りチーズを買うぞ!と店をルンルンまわる。

店の奥で、ラクレットの器具をみつける。
オランダのBOSKAというブランドの物で、木と鉄のシンプルなデザイン。
スイスで見たものは大きすぎて、日本に持って帰るのも収納も大変そうと思って断念したけど、
これはいいんじゃない?コンパクトに折りたためて小さな辞書くらいの大きさだし、デザインも好みだし、値段も225sk(=2800円くらい)。(でもレジで打つときには300sk近くなっていた!尋ねてみると、25%の税金がかかるからだそう。ああ、そうだった、ここはスウェーデン。食品は8%くらいで済むのだけど、嗜好品関係になると途端に税金が高くなる。)
あとはラクレットチーズのでっかいやつを1.3キロと、フランスの小さな白カビチーズを1つを買った。

久しぶりのラクレットはおいしくて、この器具も使い勝手がよく(小さいキャンドル3つでチーズを温める)、大満足だったけど、実は日本人の私は、ストックホルムでもう一つ発酵食品を仕込んでおいた。
おととい大豆を煮ていた理由は、実は納豆を作るためだったのですー。

去年の春に、初めて目がモワモワし始めた私は、今年は花粉症予防のために1月から意識して毎日納豆をとっていた。結局花粉が本格的になる前に日本を出てしまったし、予防なのでどれくらい効果があったかはわからないけれど、
体調はすごくよかったので、腸内環境を整えるのには一役買ったんじゃないかと思う。
それでなんだか納豆を食べるのが癖になってしまって、こちらで作ってみようと思ったのだ。
おととい、やわらかく煮た大豆に日本から持ってきたスーパーの納豆1パックをまぶして、45℃くらいのオーブンに丸一日入れておいた。そして、恐る恐るふたを開けて見てみるとー、ぜんぶの豆が糸ひいてますよ!大成功!これでしばらくは納豆に困らないわ。
しかしわたし、北欧で何やってるんでしょうねえ^_^


チーズ屋さん


ラクレットチーズ


ゆで野菜やパンに溶けたチーズをかけては食べる


旧市街のガムラスタンが対岸に見える。とてもいい散歩コース


ストックホルムの市庁舎


海にはまだ薄く氷がはっている。


発酵前


納豆完成!

ストックホルム備忘録4

2018.03.27 │ ブログ

3月27日朝7時。
外は快晴で雪も降っていないのに、外気の温度計を見たらなんとマイナス9,5℃!
ちなみに室内の温度は20,5℃。

昨日は最寄りの駅のショッピングモールヘ行った。
このモールには2つスーパーマーケットが入っているのだけど、その他に野菜と果物だけ売っているコーナーがある。
そこでハーブがたくさん売られていたので、
イタリアンパセリ、香菜、ミント、青ネギを買った(それぞれすごい大束で150円くらい)。
ディルがなかったのでイタリアンパセリにしたけど、これって1月に教室でお教えしたベトナムのチャーカーのミックス!
牛肉と合わせて、久しぶりにチャーカーっぽい料理を作ろうと決める。

こちらのキッチンのコンロは4口で、下に大きめのオーブンがついている。
それぞれのコンロで1~9までの温度設定ができるようになっているが、
べつに9だからと言って温度が高いわけではなく、ただ熱が入る間隔が短くなるだけ。
なので、最も向かない料理は炒め物。
1に設定すると、そのまま外出しても大丈夫なくらいのごくごくとろ火。
これで長時間煮込み料理をすると、ものすごくおいしくなる。
(昨日は日本から持ってきた大豆を半日くらいかけておいたらいい具合に煮えた。)
おのずと、このキッチンが得意とする料理は、ロースト(オーブン焼き)か̪シチュウ(煮込み料理)になる。

私はオーブンが好きで、オーブン料理の本も出しているくらいだが、
日本という国で、オーブンよりもだんぜん電子レンジ料理の方が普及したのがなぜなのか、考えることがある。
キッチンの狭さや、調理時間の長さ(予熱時間も含めて)以外にも根深い苦手意識があると思う。
それはもしかしたら、火(熱)が回ることに対する感覚かもしれないな。
東アジアでは「窯」で料理をしてこなかったから、上火やまわる火で「ローストする」ことよりも
「蒸す」ことの方に親和性がある。(厳密にはレンジは蒸しているわけではないけど、感覚としてはそのようなものだろう。)
火鉢の炭火は強いけれど下からの遠火。
「上からまわる火」を操るのが、我々は苦手なのだと思う。
その代わり、というのも変だけど、鍋の下からの「中くらいの火(日本料理に極端な強火は必要ない)」を操ることの繊細さにかけてにかけては日本人はピカイチだと思う。
だって、あんな微妙な水加減、火加減をコントロールし、油も使わずして、毎日お米をふっくらと炊いてきた民族なんだもの。

昨日はトルティージャみたいなピタパンを買ったので、それで肉とハーブのチャーカーもどきを巻いて食べた。
私の料理はどんどん国籍不明なハイブリッドになっていく。
でも口にするとまぎれもなく日本人が作った味だと思う。
私にとって、和モダンな料理とは何か。
今年はずっとそれについて考えている。


ピタパンもたくさん売られています。


1月のチャーカーと3月のアヒージョをミックスした感じ。油で煮るような調理法。

ストックホルム備忘録3

2018.03.26 │ ブログ

3月26日朝7時。現在の外気温はマイナス3度。
夜のうちに雪が降ったのか、外の地面がまた白くなっている。

昨日はとてもいい陽気だったので、
電車に乗ってオーデンプランへ行った。
公園にはたくさんの親子連れ。
近くにはアンティークショップやインテリアのお店が軒を連ねている。
それを見たくて行ったのだけど、なんと日曜日でほとんど閉まっている。
閉まったお店の窓をのぞきながら2時間ほど歩く。
まさに「ウインドーショッピング」。

途中ですてきなパン屋さんを見つけてランチ。
リュスティックなパンで作ったサンドイッチを食べる。
この種のパン(質感の残るグレーな小麦粉で作る多加水のルヴァンパン)が、今世界の都会でトレンドなのかな。
この町はストックホルム中心部から電車でほんの少しだけど
趣が随分変わり、古い建物におしゃれな軽さが加わる。
東京の代官山、パリのマレ地区、ニューヨークのブルックリンを足して3で割ったみたいな感じ。(あくまで私の勝手なイメージ。ほんとはロンドンも足したいのだけど、行ったことがないからわからん><)

ところで、昨日もびっくりしたこと。
なんだか一日のうちに何度も時間の感覚がおかしくなって、
お店の時計を見たり、携帯電話を見たりして、
「あれ?もう11時だっけ?」
とか
「まだ14時?」
とか言っていた。
夕食を食べ始めて、携帯の時計ではもう19時なのに、外があまりに明るい。
いくらなんでもたった1日でこんなに日が長くなるかしら?と思って気が付いた。
もしや今日からサマータイム!!!??

調べてみたら、毎年3月最終日曜日の午前2時に時間が変わるのだそう。
全然知らなかった。
そんなわけで、今日も朝7時だけど、実はおとといまでの朝6時で、なんだか体がとても変。
でも昨日のお昼みたいに、皆がようやくカフェの前にテーブルを出して、わいわい賑やかに食事したりおしゃべりしたりしているのを見ると、ここで1年が夏に向けて切り替わるんだなあ、と北国の人たちの喜びが伝播してくるようで、私までうれしくなった。


照明器具だけのお店。さすが北欧。


パン屋さん。


でもまだ川はこんな具合!(ヘルシンキよりはちょっと氷が薄そう)

ストックホルム備忘録2

2018.03.25 │ ブログ

3月25日朝7時、現在の外気温は3度。

昨日はユニパッケン(童話の博物館)がある島へ、電車とトラムを乗り継いで行った。
道端を歩いている途中、花屋さんの店先に沢山ふさふさした羽のようなものがさしてある。
どうやら来週のイースターの飾りみたい。
そういえば前回は、クリスマスのもみの木が(森から採ってきたという感じで)、
同じようにお花屋さんの前に飾られていた。
日本の年末のお正月飾りみたいに。
お菓子屋さんの店先には、ペイントされた大きな卵型の器が並べられている。
これにお菓子を詰めて子供たちにプレゼントするのだそう。
こちらの人は、季節の行事をとても大事にするみたい。

昨日のショッキングな出来事。
スウェーデンではスーパーにもデパートにも個人店にもお酒が売られておらず、
買いたければ、国営の「Systembolaget(システムボラ―ゲット) 」という店に行かなくてはならない。
それが土曜にはなんと、15時にしまってしまうのだそう!
昨日はワインが買いたかったのだけど、お店まで歩いて行ったら、15時を3分だけ過ぎていた。
もうお客さんが出始めているところで、入口に立っている警備員みたいなお兄さんに「入れませんか?」と聞いてみたら、
「絶対にダメ。」とのこと。
他に買えるところがないかを聞いてみたけれど、
「3,5%以上アルコールが入っているものはどこでも売られていません。」
とつれない。
土曜日に15時って!厳しすぎませんか?
でもそれだから、こんなにも治安がよいのかもしれないなあ。


お花屋さんの店先にて


『長靴下のピッピ』はこの国のお話なんですね。

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